
「バイオコダルマ」というのは、プロフェッショナル農家用の菌体特殊肥料:「バイオダルマ」を、家庭菜園やプランター栽培でも使いやすいように顆粒化、小袋にパッケージした商品である。なんでダルマなのかというと、自然界に存在するダルマ菌と呼ばれる有用微生物を利用して作った肥料だから。
バイオダルマは水墨画達磨図がモチーフになっているのだが、コダルマの方は家庭向けにかわいいダルマさんのイラストが配されている。にっこり笑ったダルマさん。

「にっこり笑った」? どこが?
――と思ったヒトはこのイラストを正しく認識できたヒト。自分は初めて見た時にある勘違いをしてしまったので、正しい見方を知った今でも、どうしても笑っているように見えてしまうのだ。
正しく認識できたヒトならば、このダルマの表情をなんと表現するだろうか。無表情? というのもこのダルマには表情の手がかりとなる口が描かれていないからだ。鼻の下から左右に伸びた口髭、そのあいだに本来口がある訳だが、イラスト的にそれが省略されている。

あえて描くとしたらこんな感じだろうか。ダルマだから口はやっぱり「への字」かな。こうすると一般的なダルマさんの顔になった気がする。
じゃあ、自分はなぜこのダルマが「にっこり笑った」ダルマに見えてしまうのか、というと……

これが口に見えるのだ。もっと分かりやすくすると、

こういうこと。このアニメーションを見てしまうと、もう笑っているようにしか見えなくなりませんか。

↑ 実は下のほうにいる小さなダルマの中に口を開けているヤツがいて、それで自分が口だと思っていたラインが口ではないことに気づいた。
さて、こちらはおなじみのスターバックスのロゴマーク。

このお姉さんの顔も自分はずっと勘違いをしていて、解ってはいるのだがやはり最初の勘違い通りに見えてしまう。

穏やかに微笑みかけてくる感じでしょうか。因みに彼女はギリシャ神話に出てくる二つの尾をもつ人魚:セイレーン(Σειρήν)。これは目がどこにあるのかが問題。正しくはこう。

自分には呪術的なメーキャップをしたトランス状態の女性に見える。白目むいてるのだ。きっとそういう風に見える筈、こうすると。
コワイ……。
で、何が言いたいのかというと、人間ッてのは最初に誤った認識をしてしまうと、なかなかそれを払拭できない、もうそういう風にしか見えない。いかに人間の認識が主観的なものか、ッてことです。物事は正しく、客観的に、中立的に判断するべきだというのは解っているけれど、所詮は自分の主観性からは逃れられないなァと、溜め息をついてみたり。